外国人が法定代表者であるFDI企業は電子ID（VNeID）の登録が義務ですか？
KMC Consulting Company Limited によって
2024年6月25日、ベトナム政府は政令第69/2024/NĐ-CP号を公布し、電子的な身元確認および認証に関する規定を定めました。この政令は、ベトナム国内および在住・活動している外国人の個人・法人を対象とし、電子IDアカウント（VNeID）の登録と利用を義務付ける内容が含まれています。
この新しい規定は、特に外国投資企業（FDI企業）にとって重要な関心事項となっています。「法定代表者が外国人であるFDI企業もVNeIDの登録が義務か？」という疑問に対して、本記事ではKMCが法令を分析し、企業が適切に対応できるようにガイドします。
FDI企業の法定代表者が外国人である場合、VNeIDの登録は義務か？
答え：はい、義務です。
政令第69/2024/NĐ-CP号 第2条によると、適用対象は以下の通りです：
「ベトナム国内の組織・個人、およびベトナム領土内に居住または活動する外国の組織・個人で、電子的な身元確認、認証、電子身分証明書の活動に関与する者。」
つまり、法定代表者が外国人であるFDI企業も対象となり、VNeIDの登録・利用が義務となります。
登録に必要な条件
政令第12条に基づき、FDI企業が法人アカウントを登録するには以下の条件を満たす必要があります：
- 法定代表者は、レベル2のVNeIDアカウントを所有し、VNeIDアプリから法人アカウント登録を申請する必要があります。
- 複数の法定代表者が存在する場合は、全員の同意が必要です。
外国人法定代表者がレベル2アカウントを取得する手続き
政令第11条に基づき、手順は以下の通りです：
ステップ1： 出入国管理機関（公安省または省レベル公安）へ以下の書類を持参し、申請：
- パスポートまたは有効な国際渡航文書
- 所定の申請書（TK01様式）
- 登録済みの電話番号またはメールアドレス
- アプリに統合したい情報
ステップ2： 結果は以下の方法で通知されます：
- VNeIDアプリ
- 登録済みメールアドレス
- 本人確認済み電話番号
FDI企業向け：法人VNeIDの登録手順
法定代表者本人または委任された者が、以下の流れで法人のVNeID登録を行います：
- VNeIDアプリにログインし、「法人ID登録」を選択。
- 「アカウント切り替え」画面で「法人ID登録」を選択。
- パスコードを入力して認証。
- 「法人ID登録」画面で申請者（本人または代理人）を選択。
- 必須情報を入力。
- 情報を確認し、「登録申請」ボタンを押す。
- 最終認証のため再度パスコードを入力。
- 登録完了後、結果はアプリ内の「お知らせ」欄で通知。
企業が注意すべきポイント
政令に基づき、2025年7月1日以降、VNeIDの登録は行政手続きにおける必須要件となります。遅れると、行政サービスの利用に支障をきたす可能性があります。
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